スポーツクライミングのスピードジャパンカップが16日、佐賀県で開催され、女子は自身の日本記録を更新するなどした林かりん(19、鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)が2年ぶり2度目の優勝を果たした。

スピードとは、高さ15メートルの壁を2人の選手が同時に登りその速さを競う種目で、オリンピックの正式種目にもなっている。

林は準決勝で自身が昨年9月に記録した日本記録を0.1秒近く更新する7秒23をマーク。決勝でも7秒29と他を寄せ付けない好タイムで勝利。2年ぶりの大会制覇を果たした。

林選手

表彰式では、「パリオリンピック™の予選から悔しい思いをし続けていて自分の苦手とも向き合い、日本記録で優勝できたのは自信にもつながった。すごく嬉しい」とパリ五輪に出場できなかった経験がいかせたと喜んだ。
今後、世界で戦うために「9月に世界選手権が控えていて、そこまでに6秒8、9台を出そうという目標を立てている」とさらなる飛躍を誓った。

男子は藤野柊斗(20、東洋大)が決勝で5秒18の今大会最速タイムをマーク。日本記録保持者の大政涼(22、松山大)を下し初優勝を果たした。