ウクライナのゼレンスキー大統領はロシアのプーチン大統領がNATO=北大西洋条約機構の加盟国への侵攻を狙っていると警鐘を鳴らしました。

ゼレンスキー大統領は16日に放送されたアメリカNBCテレビのインタビューの中で、ロシアがベラルーシに兵力を集める準備を進めているとの情報機関の分析を明らかにし、「我々はプーチンがNATOに戦争をしかけると思っている」と述べました。

ゼレンスキー大統領は「プーチンがウクライナを占領できないとわかったら、どこに向かうかわからない。ポーランドかもしれないし、リトアニアかもしれない」としています。

また、戦闘終結に向けた交渉をめぐっては、ロシアが掌握しているウクライナの領土について「クリミアを含め、ロシアの領土であると認めることは絶対にない」と強調。安全保障をめぐっては「ロシア軍に匹敵する規模の軍隊をウクライナに展開する必要がある」と指摘し、トランプ政権が求めているレアアースの供与についても「アメリカから安全保障が提供されなければ、経済的な協定は機能しないと思う」と話しました。