国の特別天然記念物「トキ」が2026年9月までに、石川県の能登などで放鳥されることが決まりました。これまでの経緯をまとめるとともに、およそ70年保護活動に取り組んできた男性を取材しました。
かつては国内の広い範囲に生息していたトキ。
乱獲や自然環境の変化により、1970年に本州で、そのおよそ10年後には国内で野生のトキが姿を消しました。本州最後の生息地が穴水町でした。

環境省は2008年から人口繁殖させた10羽の放鳥を開始。

2010年には感染症を防ぐため、佐渡市のトキ保護センターで飼育していたトキのつがいをいしかわ動物園に移送して、分散飼育が始まりました。野生復帰に向け、国が佐渡市以外での新たな放鳥候補地の公募を行ったのは2022年のことでした。