「還付金がある」などというウソの電話で、高知県香美市の60代女性がおよそ150万円をだまし取られていたことがわかりました。

県警によりますと2月4日、香美市の60代女性の固定電話に市役所の職員を名乗る男から「用紙は届いていますか。国民年金の還付金が3万2600円あります」と電話がありました。

女性が受け取りを希望する金融機関を伝えると、そのままその銀行の「ヤマモト」を名乗る男にかわり、キャッシュカードの準備や最寄りの量販店のATMに行くよう指示されたほか、電話番号が伝えられました。そして、男から「残高が50万円以上あると手数料が無料になる」などと言われ、女性は口座番号を伝えた後、ATMで伝えられた電話番号にかけたところ操作を指示され、およそ150万円をだまし取られました。量販店の店員が振り込み後の女性の様子に異変を感じ、被害が発覚しました。

県警によりますと県内では2025年、すでに11件の特殊詐欺が発生。被害額は8500万円以上と後を絶たない状況となっています。県警は「ATMでやり取りをする公金の話はない。冷静に判断してほしい」と注意を呼びかけています。