岡山県美作市の萩原誠司市長が昨年、速度違反と野焼きによる火事を起こしたことについて責任をとるとして、自身の給料を減額する条例案を市議会に提出し、全会一致で可決されました。市長の給料は来月(3月)から2か月間、6割減額されます。

(美作市議会)
「本案に賛成の方の起立を求めます。全員賛成…よって議案第4号は原案のとおり可決されました」

萩原市長は昨年9月に兵庫県内の高速道路で40キロ以上の速度違反をしたとして、警察から出頭を命じられました。

さらにその翌月の10月には、自宅の畑で刈った草を燃やしていたところ火が周辺に燃え広がり、消防が出動する事態となりました。市長はこれらの責任を取るとして、きょう(14日)の市議会に自身の給料を2か月間6割減額する条例案を提出し、全会一致で可決されました。給料の減額は来月から行われます。

(萩原誠司美作市長)
「深い反省の元、この議決を契機として改めて力を込めて初心にかえりながらも、市民の福祉向上のために力いっぱいやっていきます」

萩原市長は昨年10月の臨時市議会にも給料を減額する条例案を提出しましたが、議員から「速度違反の量刑がまだ確定していないため時期尚早」などといった意見が出され、採決で否決されました。市長はその後、1か月間の免許停止処分を受けています。