「みんなの目標になる人に」ブレイキン全日本選手権に挑む ISSIN選手に直前インタビュー【岡山】

あす（15日）から東京で行われるブレイクダンス＝ブレイキンの全日本選手権に、岡山市出身のISSINこと菱川一心選手が出場します。大会2連覇を目指すISSIN選手に意気込みを聞きました。

（ISSIN選手）
「単純に誰にも負けたくないから、今できることをその日までに全部やって、当日全部ぶつけて、圧倒的に勝ってやりたい」

音楽に合わせ、即興でダンスバトルを行うブレイキン。去年、全日本選手権で4連覇を狙っていたShigekix選手を破り優勝したのが、岡山市出身のISSINこと菱川一心選手です。ダイナミックな回転技はもちろん、試合を楽しめる性格も強みだと話します。

（ISSIN選手）
「緊張もめっちゃするんですけど。ステージにあがる前はすごい緊張するし。けどやっぱりステージに上がった時に、バトルモードになって音楽がかかったらそういうスイッチになっているので。『よっしゃ、やるぜ』みたいな。正直終わった後、その時どうだったかとかはあまりわからないですけど、その瞬間は誰よりも楽しんで。バトルっていうものを楽しんでいます」

全日本選手権での2連覇を目指し、技に磨きをかけてきたISSIN選手。原動力となったのは、パリ五輪の代表落選です。ISSIN選手は代表の有力候補に名を連ねるも、最後の1枠をかけた予選シリーズ最終戦で5ポイント差で敗れてしまったのです。この悔しさを糧にしたといいます。

（ISSIN選手）
「みんなが五輪に向けてやっている間、自分はこもって練習して、五輪が終わったらみんな誰も勝てないようにしてやろうと思ってすぐ切り替えられたので。これを引きずってても意味ないなっていう気持ちの方が大きかったので、本当にめちゃくちゃ悔しかったですけど」

そして、昨年12月。中国で開催された世界選手権で大会史上最年少、日本人男子としては初となる優勝を果たしました。代表落選から大きな成長を遂げたISSIN選手。ブレイキンは五輪の種目ではなくなりましたが、全日本選手権で2連覇を果たし、理想に近づきたいと力を込めます。

（ISSIN選手）
「ISSINみたいになりたいとか、ISSINみたいなダンスをしたいとか。僕を見てさらに『ダンス頑張ろう』って思えたりとか。ダンスだけに限らず、そうやって何か頑張ろうって思えたりとか目標になる。みんなの目標になるB－boyとか人になれたらいいなって」
「自分が満足するまで全部かっさらっていきたい」