14日午前、吹雪で視界が悪くなっていた北海道岩見沢市の国道で、逆走してくる車2台をドライブレコーダーが捉えました。
【画像】ホワイトアウトの中を逆走する2台の車
14日午前10時半ごろ、ドライブレコーダーを搭載した車は、北海道岩見沢市の国道234号線を、苫小牧市方面に向かって走行していました。

ホワイトアウト状態の北海道岩見沢市(14日)

国道は、中央分離帯がある片側2車線のほぼ直線です。運転席からの視界は、激しい吹雪で悪く、車は安全のため、時速30キロほどのスピードで進んでいました。

  逆走する軽乗用車

すると突然、前方からライトを点灯させた軽乗用車が、ゆっくりとこちらに向かってきたのです。逆走車です。

ドライブレコーダーを搭載し、この映像を撮影した車は、とっさにハンドルを操作して、道路左側に車を寄せて、逆走車をかわし、難を逃れました。

ところが、さらに車を走らせていると、またしても前方から逆走するライトバンが現れます。猛吹雪でホワイトアウトする中、車線を間違ったと思われる逆走車が、2台も続けて現れ、あわや正面衝突の危機でした。

逆走するライトバン

北海道では、雪で視界が悪い状況でも、道路のどのあたりを走行しているかわかるように、道路の端の位置を示す赤と白の"固定式視線誘導柱"、いわゆる”矢羽根付きポール”が設置されています。

北海道で設置されている「矢羽根付きポール」

ドライブレコーダーを搭載した車を男性運転手によると、当時、視界は10メートルもない状況で、逆走してきた1台目の軽乗用車には高齢夫婦とみられる2人が乗車していたということです。

また、2台目のライトバンを運転していた男性は、クラクションを鳴らされても、逆走していることに気づいていない様子だったということです。

北海道で設置されている「矢羽根付きポール」

突然、視界を遮るホワイトアウトの恐怖、冬道の運転には至るところに危険が潜んでいます。

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