着物の仕立ての技術を競う大会で静岡市の和裁士が静岡県内初の大賞に輝き、難波喬司静岡市長に受賞を報告しました。

難波市長のもとを訪れたのは、着物の仕立てや修繕などを行う辻村和裁研究所の社長や和裁士ら5人です。所属する3人の和裁士は2024年12月、反物を着物に仕立てるまでの技を競う「第68回全国和裁技術コンクール」に出場。3人は、それぞれ入賞し、長田枝里香さんは静岡県内初の大賞受賞となる内閣総理大臣賞に輝きました。2月13日は難波市長に受賞を報告し、喜びを伝えました。

<内閣総理大臣賞を受賞 長田枝里香さん>
「どんなお客様が着るのかなというのを含め、着心地がいいように、仕立ててよかったと思ってもらえるような仕上がりのものをやっていけたら」

和裁を学ぶ専門学校は現在、全国で5校あまりで、担い手の減少と技術の承継が喫緊の課題となっています。

<静岡市 難波喬司市長>
「静岡市は手工業が盛んな町。伝統工芸もそうだが、和裁も大事にしたい。時代の変化に応じて、これからも持続できる形が必要なので、市としてもしっかり取り組んでいく」

入賞した3人は、今後も技術をさらに磨いていきたいと意気込んでいました。