地震や火事などの災害時を想定し、愛媛県松山市内の専門学校で、飼育中の動物と一緒に避難する訓練が行われ、学生が有事の際の対応を学びました。

松山市の河原アイペットワールド専門学校で行われた12日の訓練には、学生らおよそ150人が参加しました。

訓練は、2階の一室で火事が発生したという想定で実施され、館内放送が流れると、学生たちは校内で飼育しているイヌとネコあわせて10匹を、落ち着かせながら抱きかかえ外へ出ます。

そして、120メートルほど離れた公園へすばやく避難しました。

河原アイペットワールド専門学校 白木俊一校長
「私たちはペットと逃げるという非常に大きな責任を持っている。みなさんがぜひ地域のリーダーになって避難に備えてほしい」

学生
「災害時すぐに逃げられるという保証はない。こういう練習をしておくのは大事だとあらためて感じた」
「卒業後ペットショップで働くので、そこにいる生きものも一緒に逃げられるようにできたらと思う」

学校では、訓練を通して学生たちに災害時における動物の安全確保についても学びを深めてもらうほか、今後地域の防災訓練にも参加し、ペットの避難の重要性を広く発信したい考えです。