TSMCの進出やインバウンドの増加で熊本県内に増える外国人。そこで求められる地域課題の解決にICT(情報通信技術・情報伝達技術)の最新テクノロジーを活用する取り組みが進んでいます。

きょう(2月12日)熊本市で開かれたのは、情報通信の専門家による研究成果の発表会。その会場にあったのは…。

記者「私の横にある黒い筒。実はスピーカーですが、マイクを向けてみると、日本語の音声案内が流れています。立ち位置を替えて改めてマイクを向けてみます。すると、日本語ではなく、中国語に切り替わりました」

スピーカーに搭載されているのは、『音声マルチスポット再生技術』。

開発者 情報通信研究機構 岡本拓磨さん「英語をスピーカー正面には出しますが、他の方向には出さない。別の側面には無音を作ることができる」

説明を聞いた上でもう一度。場所によって聞こえる音が変わります。ちなみにこの技術を使わないと、4つの言語が同時に聞こえます。

この技術が普及すれば観光地での効率的な音声案内や、多言語での同時通訳も可能になるといいます。観光都市熊本で活躍する日も近いかもしれません。