山形県新庄市の高校生がクラウドファンディングで資金を集め作り上げた絵本が完成し、きょう、新庄市に寄贈されました。
絵本には障がいに理解を持ってもらいたいという高校生の思いが込められていました。
きょう、新庄市役所を訪れたのは、新庄北高校と新庄南高校の生徒が参加するボランティアグループ、「たんぽぽくらぶ」です。

「たんぽぽくらぶ」は、代表を務める新庄北高校の渡邉水晶さんが、障がいのある弟の存在をきっかけに障がいに理解を深めようと、仲間を募り結成しました。
クラブの取り組みのひとつとして行ってきたのが、絵本づくりです。
小さな子どもにも伝えることができる絵本に着目し、クラウドファンディングで資金を集めました。

活動はおととしから始め、去年の夏、絵本が完成しました。
タイトルは「ガラクタやまのひこうきさん」です。

ストーリーは飛べなくなった飛行機のキャラクターを、園児たちが自分の得意なことを生かしながら飛べるようにしてあげようとするもので、話には障がいを理解する心や、継続した支援の必要性、そして居場所づくりの大切さが盛り込まれています。

きょうは絵本作りに関わったメンバーから新庄市の山科市長に絵本が手渡されました。

新庄北高校3年 渡邉水晶さん「子ども達に読んでもらって、将来生きていく中で躓いたり、不安になることもあると思うが、そんな時に、ありのままでいいんだと
思えるような、手助けにができる本になれればいいと思う」

絵本は、市内の学校や施設などに贈られるということです。
