子宮頸がんを防ぐための「HPVワクチン」について、接種の機会を逃していた女性の無料接種の期限が条件つきで延長されたことを知ってもらおうと、静岡市内の専門学校でセミナーが開かれました。

静岡市葵区の静岡デザイン専門学校で2月4日に行われたセミナーには、学生約180人が参加しました。

<静岡社会健康医学大学院大学 溝田友里准教授(厚労省参与)>
「公費による接種を希望する方で、まだ1回もワクチンを受けていない方は今年度内に1回接種する必要があります」

小学校6年から高校1年の女性を対象に公費による接種が行われている「HPVワクチン」を巡っては、接種後に体の痛みなどを訴える人が相次いだことを受けて、厚労省は一時、接種を積極的に勧めることを控えていました。

その後、安全性が確認されたとして、2022年から呼びかけを再開し、接種の機会を逃していた女性を対象に「キャッチアップ接種」を行ってきました。

当初、キャッチアップ接種の期限は2025年3月でしたが一時、ワクチンの供給が不安定な状況になったことから、厚労省は、3月末までに1回でも接種した人については、無料接種の期限を1年延長させる方針を決めました。

<専門学校生>
「知らなかったことも知ることができたので良かった。家に帰ってみて、親と相談して(ワクチンを)受けてみようかなと思いました」

子宮頸がんは、20代の若いうちから患者が増える傾向にあり、国や県は、2年に1度の子宮頸がん検診も呼びかけています。