子どもたちに地域の伝統文化に触れてもらおうと、愛媛県松山市の三津浜に伝わる人形浄瑠璃「伊予源之丞」の保存会が、小学校で出前授業を行いました。

7日は、伊予源之丞保存会のメンバーらが三津浜小学校を訪れ、6年生の児童にまず、人形浄瑠璃の歴史や使用される人形の仕組みなどを伝えました。

続いて、メンバーが人形浄瑠璃の代表的な演目の1つ、「祝い大漁えびす舞」を披露。

伊予源之丞は、明治時代初期に兵庫の淡路島から松山の三津浜に伝わったとされる人形浄瑠璃の1つで、県の無形民俗文化財に指定されています。

子どもたちは、巧みな人形さばきや迫力のある語りに圧倒されていました。

(児童)
「人形の動きが3人で1つを動かすというのが、チームワークが必要だと思うのですごいと思った」

(児童)
「太夫(語り手)が笛などがすごく上手で、(人形の)衣装も大切にされていたんだなと分かるくらいきれいだった」

また、授業の最後には「かしら」と呼ばれる人形の頭の部分を触ったり、人形の操り手が顔につける黒い布を被ったりと、人形浄瑠璃の裏側も体験。

子どもたちは、地元の伝統文化について理解を深めていました。