山梨県北杜市で6年間にわたり下水道料金およそ316万円の請求漏れがあったことがわかりました。

市は担当職員の事務処理やチェック体制に問題があったとして謝罪し、対象の世帯などに納付を求めることにしています。


北杜市役所の記者会見:
誠に申し訳ございませんでした。


下水道料金の請求漏れがあったのは北杜市大泉町です。


これは9月までに実施した市の調査により判明したもので、昨年度までの6年間に62件、金額はあわせておよそ316万円にのぼるということです。


またこの間、上下水道工事における3種類の検査あわせて470件が未実施だったことも明らかにしました。


北杜市上下水道局 浅川和也局長:
本人の事務処理に加え、チェック体制にも不備があった。


この地区の業務は上下水道局の30代の男性職員1人が5年間にわたり担当していました。
今年度から変わった別の職員が気づいて事態が発覚。


書類が段ボール箱の中に放置されるなど事務処理が適正に行われていなかったということです。


市は請求漏れが発覚した62件に対し、使用料の納付を求めることにしています。


なお昨年度申請のあった89件の検査に関しては処理できたものはわずか6件で、市の聞き取りに対し男性職員は「他の業務が忙しく整理する時間がなかった」などと話しているということです。


未実施の470件の検査について市は来年6月までに行うことにしています。


また市は関係する職員について厳正に処分するとともに再発防止のため、体制の見直しを図るとしています。