埋まったら自力で脱出は困難 落雪に注意

記録的な大雪をもたらしている最強寒波。富山県では平年の4倍以上の積雪となった場所もあります。やっても、やっても終わらない雪かき。

女性
「全部がその状態だった。(Q.結構頑張りましたね)そうなんです。結構頑張りました」
雪が降ったあと注意が必要なのは、屋根などからの「落雪」です。町のいたるところには…

喜入友浩キャスター
「あらゆる屋根に厚みのある雪が積もっています。かなりのボリュームです。そして軒先には雪が巻きついていて、今にも落ちてきそうです」
男性
「(Q.屋根の上の雪はどうか)あれをみればわかるでしょ。あれが押されてきて垂れてくる。通っていく人に当たる危険性がある」

去年12月、福島県内にある体育館で起きた落雪の映像です。積もった雪の一部が落ち始めると、堰を切ったように雪の塊が一気に落ちていきます。
先月の大雪では、除雪作業中に屋根から落ちた雪に巻き込まれたとみられる死亡事故が各地で相次ぎました。

落雪の衝撃がわかる実験映像があります。人が乗っても壊れない木箱。そこに雪の塊を落とすと、箱が破壊されました。
こちらの男性は数年前、家の前に止めていた車に屋根の雪が落下。車の天井がへこんでしまったといいます。
車に雪が落下
「思いっきり鈍い音でガガガ、ドーンって。出てみたらやられたなって。人に当たったら大変なことになる」
もしも落雪で全身が埋もれた場合、自力での脱出は不可能だと専門家は指摘します。

防災科研 雪氷防災研究センター 中村一樹センター長
「自分の上に20、30センチ積もってしまうと、叫んでもなかなか(声が)伝わりにくい。全く身動きがとれない。雪庇のような張り出しがないか、 雪が落ちやすい構造になっていないか、予めしっかり確認してから落ちそうな下には入らない。頭上も注意しないといけない」