2021年、県立コザ高校の男子生徒が部活動顧問から理不尽な叱責を受け、自ら命を絶った問題で、遺族が県に損害賠償を求めている裁判の和解が成立する見通しとなりました。

この問題を巡っては男子生徒の遺族が、自死は所属していた空手部顧問のパワハラが原因だったなどとして2023年、県を相手に約1億4000万円の損害賠償を求める訴えを起こしていました。

その後、男子生徒の自死について調査した第三者委員会は去年3月、生徒は顧問による「理不尽かつ強烈な叱責」を苦に自殺したと結論づけました。

県教育委員会によりますと那覇地裁は去年12月、県が損害賠償金8200万円を遺族に支払うとする和解を勧告し、これまでに県側と遺族側が一定の合意に至ったということです。

県は今後、損害賠償金の支払いに必要な議案を県議会に提出し、議決を得たいとしています。