全国のスーパーや専門店が、自慢の一品を競う「お弁当・お惣菜大賞」。1万5000件以上の応募の中から、県勢スーパーも大健闘!6品が受賞しました。
全国スーパーマーケット協会が先月発表した「お弁当・お惣菜大賞2025」。
スーパーやコンビニ、 専門店などで実際に販売しているお弁当・お惣菜の中から、食の専門家で構成された審査員により、特に優れた商品を選出し表彰するプログラムです。
11部門に1万5000件以上の応募が寄せられるなか、県勢スーパー3社から6品が選ばれました。
酒のつまみやおやつに かねひでの一口マグロてんぷら
1品目は、タウンプラザかねひでの商品。惣菜部門で入選したのは、沖縄県産まぐろを使用した、一口サイズの天ぷらです。
▼タウンプラザかねひで 商品開発担当 仲里誠さん
「率直に嬉しいです やったって感じですね」
「沖縄天ぷらの常識を変えたい」と意気込んだ自信作。食べやすいサイズ感にこだわりました。
▼タウンプラザかねひで 商品開発担当 仲里誠さん
「今までは大きめな10センチ角の天ぷらだったんですけど、子どもだと、どうしても半分残してしまうとか、酒のつまみにもちょっと大きいなと。もう少し軽く、おやつ・おつまみ感覚で食べられるものはないかというので、サイズ感にこだわりました」
そばじょーぐーが生んだ 丸大のゴーヤーチャンプルー巻き
スーパー丸大。栄養バランスのとれた弁当の開発に力を入れています。弁当部門で2品が入賞し、このうち1品が特別賞を受賞しました。
沖縄のゴーヤーチャンプルーを手軽に味わえる「ゴーヤチャンプルー巻き」。今までありそうでなかった1品です。
シャリには酢を使用せず、チャンプルーの味付けにも使われる沖縄そば出汁を加えました。ほんのり感じる沖縄そばの風味が、ほどよいアクセントに。
この商品、開発者の沖縄そば愛から生まれたものだといいます。
▼丸大 商品開発担当 大城信也さん
「家で沖縄そばを作って食べていても、そばがなくなって、汁だけが残ってしまって、それでももっと食べたい。そば出汁に白ご飯を混ぜて、沖縄でいう“じゃかじゃか”と言うんですかね。 それを食べて、『あ!これ、もしかしたら商品開発に使えるんじゃないか』ということで。そばじょーぐーがきっかけで出来上がった商品といっても過言ではないかもしれないですね」
もっちり麺とコッペパンのハーモニー リウボウストアの島ナポリタンパン
リウボウストアは、惣菜部門とサラダ部門で、あわせて3商品入賞するという快挙を成し遂げました。
▼リウボウストア 商品開発担当 具志堅亮司さん
「まさか、3商品が全て入選・受賞するとは思わなかったので、我が社一丸となって、とても喜んでおります」
このうち優秀賞に輝いたのが「島ナポリタンパン」。
要になるのは沖縄そばの麺。太くもっちりした麺とパンとの相性が意外なおいしさ。ケチャップを使った定番のナポリタンに、沖縄そばの出汁や三枚肉の漬けダレがコクと深みを与えています。
開発のきっかけは、常連客の声でした。
▼リウボウストア 商品開発担当 具志堅亮司さん
「島ナポリタンパンを始める前に、沖縄そばを使った『沖そばパン』というのを販売していて、これを食べたお客さまから直接、『家で沖縄そばの麺を使って焼きそばを作る際、ケチャップでよく味付けするんだけど、何でケチャップ味がないの?』と言われて、言われてみればそうだなということで、開発に至りました」
今回入賞した商品は、沖縄県民にとってどれも身近なメニューばかり!開発担当者たちのアイデアで付加価値をつけられた弁当・惣菜の数々です。売り場を訪ねて、その発想の豊かさにふれてみてはいかがでしょうか。
この賞は2012年にスタートし、今回で14回目。おいしさや、原材料のこだわり、調理法、値ごろ感などが審査の対象となるということです。