病気などで髪を失った子どもたちのために髪を寄付するヘアドネーションの取り組みです。北上市の2人の小学1年生が生まれてから伸ばし続けてきた髪を初めて切って寄付しました。
「おはようございます」
母親たちと一緒にきたのは、北上市に住む小学1年生佐々木凜さんと同じく小学1年生の高橋凛桃さんです。
2月、凛桃さんが習っている新体操の発表会があり2人で一緒に髪を切ることになりました。
(佐々木凜さん)
「(きょうは何をするのか教えてください)ヘアドネーションをします」
(髙橋凛桃さん)
「(いつから伸ばしている?)赤ちゃんのときからです。髪がない人に使ってほしい」
ヘアドネーションに挑戦する2人の共通点。
それはこれまで整える程度は切ってきましたが生まれてから髪を伸ばし続けていることで、凛桃さんはおよそ90センチ凜さんはおよそ80センチあります。
ヘアドネーションは病気などさまざまな理由で髪を失った18歳以下の子どもたちに対して、寄付された髪の毛で医療用のウィッグを作って無償で提供する取り組みです。
日本では2009年にNPO法人JapanHairDonation&Charityが初めて取り組みを始めました。
この団体ではヘアスタイルを維持するために31センチ以上の髪の長さを必要としていて、年間10万人以上から寄付があります。
今回、2人の小学生が切る髪もこちらの団体に送ります。
もともと親同士の仕事のつながりで仲良くなった凜さんと凛桃さんですが、ヘアドネーションを始めたきっかけはそれぞれ異なります。
(凛桃さん母・慎子さん)
「昔福祉関係で色んな子たちを見てきたのでそういうとこでヘアドネを知って娘の(髪を)伸ばしたいなと」
(凜さんのお母さん 優さん)
「親戚でガンの人が髪の毛なくなって自毛のウィッグをつけている方がいて」