県企業局は、北谷浄水場の原水が不足したことから先月27日から一時再開させていた比謝川からの取水を今月3日、停止したと発表しました。

県内では、去年12月以降少雨が続いたことなどから、本島内で必要な水の3割以上を供給している北谷浄水場の原水量が不足していました。

そこで県企業局は、先月27日から3日での8日間、比謝川からの取水を一時的に再開させていましたが、本来取水している山城ダムの水位が回復したことなどから、3日午後4時5分に取水を停止したと発表しました。

比謝川からは、国の暫定目標値である1リットルあたり50ナノグラムを超える有機フッ素化合物(PFOSとPFOA)が検出されていましたが、県企業局によると北谷浄水場での活性炭によるろ過で、取水を再開した翌日の先月28日の検査では、暫定目標値を下回る1リットルあたり5ナノグラムにまで低減されています。

県企業局は、雨の量が少ないなど状況に応じて、今後も比謝川からの一時的な取水を再開させる方針です。