愛媛県松山市がJR松山駅周辺に計画している、アリーナを備えた施設の中身について話し合う検討会の、第2回会合が4日開かれました。委員からは、市が示した施設の機能や運営面に厳しい指摘が相次ぎました。
4日の検討会では、事務局が市民などによるワークショップや、アリーナの利用者となり得る団体から聞き取った意見が報告されました。
JR車両基地の跡地は、広さがおよそ9200平方メートル、市の当初の方針では地元プロバスケチームの利用を想定した5000席程度のアリーナと、演劇公演などに使える100席程度のホールの建設が盛り込まれています。
4日の報告によりますとコンサートでは8000席程度、会議室も5~6部屋が必要でさらに近くにホテルがあると望ましい、などの意見が出たということです。
また、出席した委員からは、市が示した施設の機能や運営面について厳しい指摘が相次ぎました。
(東大院特任研究員・菊池雅彦委員)
「この2点、マーケットを考えた機能、使い勝手を考えた敷地」
「しっかりとまず詰めたうえで」
(松村暢彦委員長・愛媛大社会共創学部長)
「運営面に関して、かなりシビアに考えていく必要があるんじゃないかなと思います」
このほか、委員からは、5千人規模のアリーナはぜひ実現して欲しいという声や、1つの敷地でスポーツから文化活動まですべてを満たすのは無理ではないかといった意見が出ました。
事務局によりますと、当初は年度内に基本計画をまとめる予定でしたが、委員からの指摘もあり、新年度にずれこむ可能性もあるということです。
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