アメリカの投資ファンドがフジテレビの親会社に対し、日枝相談役の辞任を求める書簡を送りました。日枝氏を“独裁者”と激しく批判しています。
ダルトン・インベストメンツ(書簡)
「何故たった1人の独裁者がこの巨大な放送グループを40年近くも支配することを許されてきたのでしょうか。信じ難い。日枝氏は去らなければならない」
こう、痛烈に指摘したのは、フジ・メディア・ホールディングスの株式を7%以上持つ「ダルトン・インベストメンツ」。今年に入って3度目となる書簡で、41年間、取締役をつとめる日枝久相談役を“独裁者”と表現し、辞任を強く求めました。
一連の騒動をめぐって、フジテレビは先月27日、嘉納修治会長と港浩一社長が辞任。10時間を超える会見を開きましたが…
フジテレビ 嘉納修治 前会長
「(日枝氏は)相談役ですから、業務執行はしないわけですね。ですからきょう、ここに出席していないのは、そういうこと」
日枝氏は会見に姿を見せず。ダルトンはこれについても「非常に残念だ」と指摘。「日枝氏のような独裁者の登場を許さないため」独立した社外取締役を過半数とするよう求めました。
経済界からもフジの対応の遅れを指摘する声が…
経済同友会 新浪剛史 代表幹事
「大ごとになり、第三者委員会(の調査)になった。追い込まれたということですよね」
焦点となる日枝氏の進退。これまでの経営陣の人事にも深く関わってきたとされています。
フジテレビ 嘉納修治 前会長
「経営判断していくときに、いろいろとお知恵を借りたり、教えていただいたり」
フジ・メディアHD 金光修 社長
「(日枝相談役が)この企業風土の礎を作っていることに関して間違いないと思います」
フジテレビの清水社長は、けさ…
フジテレビ 清水賢治 社長
「日枝氏も取締役の一員であります。3月末の調査委員会の結果をもって、改めて考えさせていただきます」
フジ・メディアHD 齋藤清人 社外取締役
「人事の透明性をどう確保し担保すべきか、そうした議案をできれば本日中に提案して、可能なら来週中の臨時取締役会の開催を求めたいと考えています」
ただ、「ダルトンと歩調を合わせることは想定していない」としていて、日枝氏の影響を受けない透明性のある新体制が築けるかは未知数です。
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