この冬一番の強い寒気が流れ込む影響で、高知県内では山間部を中心に雪が降っています。県内では6日にかけて山間部を中心に大雪となり、平地でも大雪となる見込みで、気象台が警戒を呼びかけています。

四国地方の上空1500メートルにはマイナス12℃以下のこの冬一番の強い寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まる見込みです。高知県内では山間部を中心に雪が降り、大豊町では4日朝、雪景色となりました。

(リポート 遠藤弥宙 アナウンサー)
「大豊町の国道です。山は雪化粧をしています。国道の手すりには6センチほどの雪が積もっています」

午後3時現在、津野町高野で14センチの積雪を観測しています。

こちらは高知県四万十市の四万十川に架かる通称、赤鉄橋です。雪の影響で橋の上が滑りやすくなっていて、ドライバーたちは徐行運転しながら橋を渡っていました。

(高校生)
「(自動車学校で)免許を取らないといけなくて、きょう大丈夫かな。スリップとかしないかなって不安はあります」

県内では6日にかけて山間部を中心に大雪となり、平地でも大雪となる見込みです。中部と西部では5日未明から6日にかけて大雪に警戒してください。

予想される降雪量はいずれも多いところで5日午前6時までの12時間に平地で10センチ、山地で25センチ。5日午後6時までの24時間に平地で10センチ、山地で40センチ。その後、5日午後6時から6日午後6時までの24時間に平地で10センチ、山地で20センチなどとなっています。

気象台は積雪や路面の凍結による長時間の交通障害、集落の孤立に警戒するとともに着雪による倒木や電線などの断線、農作物の管理、屋根からの落雪などに注意するよう呼びかけています。

交通機関への影響です。高知自動車道は雪のため大豊インターチェンジから川之江東ジャンクションまで一時、通行止めとなりました。(現在は解除)

JR予土線は4日午後5時半頃から一部の列車を除いて列車の運転を見合わせていて、5日は終日運休が決まっています。その他の線区でも列車に運休や遅れ、行先の変更が発生する可能性があるとしています。

4日午後、高知県庁で会見を開いた濵田知事は県内に今季最強の寒波が襲来する見込みであることを踏まえ、県民に対し「大雪への備え」を呼びかけました。

(高知県 濵田省司 知事)
「降雪にあまり慣れていない人も少なくないと思いますので、特にそうした人たちは、強い寒波の襲来が想定されているので、特に事前の備えがおぼつかないというような家庭は必要なグッズなどの準備を含めて必要な対応を取り、安全・安心の確保を図ってもらいたい」