11月から中東・カタールで開催されるサッカーワールドカップ。フランスでは大会への抗議として主要都市が相次いでパブリック・ビューイングを行わないことを決めました。
記者
「4年前には、こちらに巨大スクリーンが設置され、多くのファンが詰めかけたのですが、今年はそうしたパブリックビューイングは行われない予定です」
2018年のサッカーワールドカップ・ロシア大会の際には、エッフェル塔前で多くのファンが優勝の喜びを分かち合ったフランス・パリ。しかし、11月から開催されるカタール大会では「巨大スクリーンやファンゾーンを設置しない」と明らかにしました。
カタール大会をめぐっては、▼施設建設時の出稼ぎ労働者への人権侵害や、▼スタジアムの冷房に莫大なエネルギーを消費する問題が指摘されていて、パリ市は「環境的・社会的側面の両方を考慮した結果」としています。
市民
「しょうがないから自宅で見ますが、パブリックビューイングの方が盛り上がりますね」
「政治とスポーツが混ざっているようで残念です」
エネルギー危機の中、より節電が求められる冬の開催であることも重なり、フランスではマルセイユやストラスブールなど主要都市が相次いで同様の対応を発表していて、今後も波紋が広がりそうです。
注目の記事
「やっと技術が認められた」従業員約70人の町工場が開発 量産可能な最高水準の緩み止め性能のボルト 【苦節21年の道のり 開発編】

“ポンコツ一家”で過ごした5年間 認知症の母と一発屋芸人 にしおかすみこさんが語る「ダメと言わない」介護【前編】

「下請け」は"NGワード" 法改正で消える暗黙の上下関係 フリーランスも保護【2026年から変わること】

パンや味噌汁でもアルコールを検知してしまう?飲酒してなくても摘発されてしまうのか 警察に聞いてみた

【実録・詐欺犯VS警察官】 詐欺電話を受けたのは“本物の警察官”「信号検査・逮捕令状・強制捜査」次々に出る専門用語…人々が騙される巧妙な手口を公開

3年で20本が切断…台湾「海底ケーブル」が直面する脅威と中国の影 最前線・沿岸警備隊パトロールに日本メディア初密着【後編】









