ポーランド政府は4日、第2次世界大戦中の侵略をめぐり、ドイツ政府に対しおよそ185兆円の賠償を公式に求めたことを明らかにしました。ドイツ側は請求を拒否しています。

ポーランドは、第2次世界大戦中のナチス・ドイツの侵略に対する損害賠償として、およそ1兆3千億ユーロ、日本円にしておよそ185兆円の支払いを求め、4日までにドイツ政府に公式文書を送付したということです。

4日、ポーランドのラウ外相とドイツのベアボック外相はワルシャワで会談し、その後の会見でラウ外相は「ポーランドはドイツから受けたトラウマでその後の発展の可能性が限定された」と主張しました。

一方、ベアボック外相は「歴史的責任を負っていることに言い訳の余地はない」としたうえで、賠償問題については「解決済み」であるという見解を改めて示しました。