”数年に1度”とも言われる今季最強寒波が、4日から6日にかけて日本付近に居座ります。日本海側を中心に、北日本から西日本の広い範囲で大雪が予想されています。気象庁は午前5時ごろ気象情報を発表し、大雪や暴風雪、高波に警戒を呼びかけています。
気象庁の発表は次の通りです。
6日にかけて、北日本から西日本では大雪に、北日本や北陸地方では暴風雪や高波に警戒してください。その後も数日に渡り、日本付近は強い冬型の気圧配置が続き、上空には断続的に強い寒気が流れ込んで大雪や大荒れ、大しけが続くおそれがあります。
[気象概況]
低気圧が4日夜にかけて急速に発達しながら日本海を北上し、日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みです。また、北日本から東日本の上空約5000メートルには氷点下42度以下のこの冬一番の強い寒気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となり、積乱雲が発達する所があるでしょう。
その後も数日に渡り、日本付近は強い冬型の気圧配置が続き、上空には断続的に強い寒気が流れ込んで大雪や大荒れ、大しけが続くおそれがあります。
[雪の予想]
北日本から西日本では、日本海側を中心に大雪となる所があるでしょう。普段雪の少ない北日本から西日本の太平洋側でも内陸を中心に大雪となり、平地でも積雪となる所がある見込みです。
4日6時から5日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
北海道地方 50センチ
東北地方 70センチ
北陸地方 100センチ
東海地方 80センチ
近畿地方 60センチ
中国地方 50センチ
四国地方 30センチ
九州北部地方 30センチ
九州南部 15センチ
その後、5日6時から6日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
北海道地方 50センチ
東北地方 100センチ
北陸地方 100センチ
東海地方 70センチ
近畿地方 50センチ
中国地方 50センチ
四国地方 40センチ
九州北部地方 40センチ
九州南部 15センチ
その後、6日6時から7日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、
北海道地方 40センチ
東北地方 70センチ
北陸地方 70センチ
東海地方 50センチ
近畿地方 30センチ
中国地方 30センチ
四国地方 15センチ
九州北部地方 20センチ
7日以降も北日本から西日本の日本海側を中心に大雪が続き、積雪がさらに多くなる見込みです。
[風の予想]
全国的に雪を伴った非常に強い風が吹き、北日本を中心に暴風雪となる所があるでしょう。
4日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 25メートル (35メートル)
東北地方 23メートル (35メートル)
5日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北海道地方 25メートル (35メートル)
東北地方 23メートル (35メートル)
北陸地方 20メートル (30メートル)
6日に予想される最大風速(最大瞬間風速)
北陸地方 20メートル (30メートル)
7日以降も全国的に荒れた天気が続き、北日本を中心に大荒れとなるおそれがあります。
[波の予想]
全国的に波が高くなり、大しけとなる所があるでしょう。
4日に予想される波の高さ
北海道地方 6メートル
東北地方 6メートル
北陸地方 5メートル
近畿地方 5メートル
5日に予想される波の高さ
北海道地方 7メートル
東北地方 6メートル
北陸地方 6メートル うねりを伴う
近畿地方 5メートル
6日に予想される波の高さ
北海道地方 5メートル
東北地方 6メートル
北陸地方 6メートル うねりを伴う
近畿地方 5メートル
7日以降も北日本や東日本の日本海側では、大しけが続くおそれがあります。
[防災事項]
大雪、暴風雪や高波に警戒し、着雪やなだれに注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。
[補足事項]
今後発表する防災気象情報に留意してください。
次の「大雪と暴風雪及び高波に関する全般気象情報」は、4日17時頃に発表する予定です。