島根県大田市大屋町鬼村に「鬼岩」という県指定の天然記念物があるのをご存知でしょうか?
日本遺産の構成要素にもなっていて、このほどこの鬼岩の前に鬼の石像がお目見えしました。その狙いとは?


鬼の石像、その名も「鬼岩の願い像」です。

縦横60センチの福光石から削り出したもので、デンッと座ったふくよかな体型に迫力ある面構えとなっています。

差し出す右手は、後ろにそびえる「鬼岩」の手形にちなんだもので、訪れる人に力強いパワーを授けてもらおうという願いが込められています。

日本遺産の構成要素「鬼岩」は、海底火山の噴火でできた高さ15メートルの凝灰岩で、中腹側面に大きな5つの穴があり、鬼が手で掴んで置いたとの伝説が残っています。

石像の制作は、地元住民らでつくる「ふるさとおにむらづくり実行委員会」が、大田市の補助を受け、安来市の石像作家・坪内正史さんに依頼。
9月に設置されました。

大屋町自治協議会会長 安藤彰浩さん
「何度でも来てもらいたいということから、何かインパクトのあるものをと制作してもらいました」

鬼の顔は、左側半分が、悔しさを胸に秘めた表情で、右側が、これからも力強く生きていこうという優しさを秘めた表情に作ってあるということです。

見物人
「小さいけどすごいですね。迫力があります」

鬼村では、石像完成を記念してフォトコンテストも企画していて、10月末まで作品を募っています。