JR長野駅前で3人が殺傷された事件で、容疑者の男が逮捕されてから2日で1週間となりました。
男は事件について依然黙秘を続けているということで、警察が動機の解明などを進めています。


殺人未遂の疑いで逮捕・送検されたのは、長野市の無職・矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)容疑者46歳です。

事件は1月22日の午後8時すぎ、JR長野駅前で3人が刃物で襲われたもので、市内に住む49歳の会社員の男性が死亡、男女2人が重軽傷を負いました。

このうち、女性への殺人未遂の疑いで、1月26日に逮捕された矢口容疑者。

2日で逮捕から1週間となりましたが、依然、事件については黙秘しているということです。

捜査関係者などによりますと、これまでの家宅捜索で、大小2本の包丁や犯行時に着ていたとみられる汚れの付いたモスグリーン色のジャンパーやメガネ。

さらに切り刻まれて焼けた手袋などが押収されていて、いずれも犯行に使われたものかどうか、慎重に調べを進めています。

自宅の電気と水道が止められていたり、自宅のポストには督促状が溜っていたりするなど、生活に困窮していたとみられる矢口容疑者。

過去には職を転々としていて、勤め先を解雇されたケースもあったということで、捜査本部では引き続き動機の解明などを進めています。