戦時中、山口県宇部市の長生炭鉱で起きた水没事故。
坑道には、犠牲者の遺骨が80年以上たった今も残されているとみられます。
31日、遺骨発掘に向けた本格的な潜水調査が始まりました。

太平洋戦争のさなかの1942年。
宇部市の海底にあった長生炭鉱が水没する事故があり、朝鮮半島出身者136人を含む183人の労働者が犠牲になりました。
遺骨は今も炭鉱の中に残されたままです。
市民団体の「長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会」は去年9月、埋められていた炭鉱の入口・坑口を掘り当て、遺骨の発掘作業へ準備を進めてきました。

水中探検家の伊左治佳孝さんが遺骨を見つけるため、遺族に見守られながら坑口から坑道内に潜りました。
遺骨は坑道で一番低い坑口から350メートル付近にあるとみられています。

潜水は1時間半におよびました。
およそ250メートル先まで進みましたが、その付近から木材などが坑道を塞いでいたということです。

水中探検家 伊左治佳孝さん
「見えないので、どこが抜けられるか手探りで探っていくような形になったので、それを明日も明後日も引き続いてやって、その崩れている箇所を抜けていくっていうことを試みることになるのかなと」

長生炭鉱の水非常を歴史に刻む会 井上洋子 共同代表
「別にきょうご遺骨を出すことができなくても、ご遺骨は必ずあるので、一歩一歩近づいていけば必ず会えると思っていますので」
調査は2日まで行われる予定で、1日は事故から83年目の追悼式も開かれます。
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