氷見市議会の議会局に勤務していた男性職員が、一部会派の政務活動費131万円について不明瞭な出し入れを繰り返していたことが31日わかりました。この職員は、氷見市が事務局を務める団体の口座から無断で現金を引き出し、一部を紛失していました。

氷見市 東軒宏彰 総務部長
「誠に申し訳ございませんでした」

懲戒処分を受けたのは、氷見市地域振興課の男性主査(45)です。

男性は去年4月から12月にかけて議会局に在籍中、自民同志会と氷見クラブの2つの会派から預かっていた政務活動費の口座の通帳を使い、不明瞭な出し入れを繰り返していたということです。

金額は2つの会派、合わせて131万円に上ります。

1月中旬、自民同志会の議員と議会局の職員が通帳を確認したところ、不明瞭な入出金があることが判明。

通帳は男性が管理し、会派の了承を得ずに現金を出し入れしていたということです。

氷見市 東軒宏彰 総務部長
「公金を出入金することでストレス発散していたということです」

通帳は市に返却された際、不足分の入金があったため、実質的な被害はありませんでした。

また、男性は地域振興課に勤務していた2022年度と23年度、地域振興課が事務局を務める教育支援団体「ひみ教育魅力化協議会」の口座で、26回にわたって無断で現金を出し入れしていました。

男性は氷見市の聞き取りに対し、現金の一部は「誤って捨てた」と話していて虚偽の決算書を作っていたということです。

市は横領や使い込みの可能性は否定していて、再発防止に向けて職員の綱紀粛正を徹底するとしています。