春闘を前に活発な議論が交わされました。企業の賃上げに向け、行政と労使の代表者が環境づくりなどについて話し合う「政労使会議」が岡山県庁で開かれました。

「政労使会議」は厚生労働省がことしの春闘に向けすべての都道府県で開いているもので、県内では初開催です。きょう(31日)は岡山県や連合岡山・県商工会議所連合会など11の団体の代表者が出席しました。

エネルギーや原材料価格の高騰が続く中、参加者からは「中小企業が単体で賃上げを行うのは難しい」「実現するためには価格転嫁や、そのための支援が必要」などといった意見が出されました。

(伊原木隆太 岡山県知事)
「永続的な原資を作っていただいたうえで公平に分配していただく、この取り組みがいかに社会の中で定着していくかが大事だと思っています」

県は会議で出た意見を踏まえて必要な支援を検討していきたいとしています。連合岡山によりますと、県内の労使間の交渉は2月に始まり、3月中旬にピークとなる見通しです。