東日本大震災の発生当時、救助活動などにあたった警察官が30日、仙台市内で講話を行い、警察官らに救助活動の難しさや教訓を伝えました。
仙台南警察署 菅原仁刑事官:
「家族みんなが1台の車に乗って、避難中に津波の犠牲になる案件も多くあった」

講話を行ったのは、仙台南警察署の刑事官、菅原仁さんです。講話には、警察の活動を支援する「警察官友の会」の会員と警察官あわせて150人ほどが出席しまし
菅原さんは、震災発生当時、気仙沼警察署に勤務していて、救助活動や検死作業などの業務から同僚とのつらい別れまでさまざまな経験を語りました。
仙台南警察署 菅原仁刑事官:
「若手警察官にはこのように話しています。ひとたび災害が発生すれば警察官のやるべきことは数多い、警察官が亡くなれば救える命も救えない」

出席した警察官らは、震災の教訓を胸に刻んでいました。
仙台南警察署 高橋ひかる巡査:
「避難誘導や知っている方の検死など警察官であってもつらいことだと思う。自分も人に尽くせるような仕事をしたいと思った」

友の会は、今後も講話や訓練の視察を通して警察活動への理解を深める取り組みを行うことにしています。