沖縄と海外16都市を結ぶ那覇空港。国際線ターミナルでは沖縄地区税関の職員が不正薬物の摘発などを行っています。沖縄の安全を第一線で守る若手職員に密着しました。
まだひとけが少ない、朝8時過ぎの那覇空港。沖縄地区税関に勤めて3年目となる若手職員の金城さん(仮名)はこの日、4日に一度の当直勤務。翌朝9時まで働きます。制服に着替えて出勤簿に押印したら、ミーティングに参加します。
▼沖縄地区税関の職員「香港航空なんですが、機材変更があります」
この日の発着便や不正薬物・金の摘発事例などが共有されます。このあと金城さんが姿を現したのは…手荷物検査場です。金城さんは、海外からの旅客の手荷物の検査などを行う「監視部旅具部門」に所属しています。
▼金城さん(仮名)「全体の職員が330名いるんですけど、そのうち女性が約30%。旅具部門としては半数以上が女性職員」
旅客の荷物を検査し、不正薬物や金などの密輸取締を行う金城さん。怪しい動きの旅客がいないか目を光らせます。去年上半期に沖縄地区税関で摘発された不正薬物は76件。八重瀬町の海岸にコカイン15キロが漂流するなど、過去最多となりました。
▼沖縄地区税関 旅具部門統括監視官 福田辰紀さん「指定薬物と呼ばれる新しい種類の薬物、それから金などの摘発がされています。金は輸入すること自体は問題ないのですが、金には税金がかかります。ですので、税関にきちんと申告していただいて税金を払っていただかないと輸入することができません」
過去には天然記念物が摘発されたことも。
「通常であればカメラが入っているところにカメラが入っておらず、ストッキングに包まれた状態でイボイモリを隠匿していて、各ストッキングを開けてみますとイボイモリが2匹ずつ隠されていた」
ヤンバルで密漁された絶滅危惧種のイボイモリ6匹。韓国への密輸を阻止しました。
