JR長野駅前で男女3人が刃物で襲われ、1人が死亡2人が重軽傷を負った事件の発生から29日で一週間が経ちました。
長野駅に居合わせた人が突然襲われた事件を振り返ります。
「ピーポーピーーポー」
「離れてください!」

1月22日の午後8時過ぎ。
勤め帰りの人などが行き交うJR長野駅前に緊急車両のサイレンが鳴り響きました。
現場に居合わせた人:
「通り魔だって声を上げられたので、見たら刺されたあとがあった」
バス乗り場付近で男女3人が刃物を持った男に次々と襲われ、いずれも長野市内に住む49歳の会社員の男性が死亡、2人が重軽傷を負いました。
犯人は現場から逃走。
市内は緊張感に包まれ、住民に不安が広がりました。
近くの小学校では登下校の見守りも続きました。

現場には、献花台が設けられ、突然命を奪われた男性を悼み多くの人が花を手向けました。
献花に訪れた人:
「ご家族のことを考えると気の毒だなと…献花させていただきました」
中学時代まで指導を受けた大学生:
「本当にサッカーが好きなコーチで、ずっと熱心に教えてくださっていたので、ショックでした」
事件が急展開したのは4日後の26日の朝。
中澤アナウンサー:
「容疑者を乗せた車が署に入ります」
午前7時半すぎ、長野市西尾張部(にしおわりべ)の無職・矢口雄資(やぐち・ゆうすけ)容疑者46歳が、逮捕されました。
調べに対し、「黙秘します」と答えているという矢口容疑者。

自宅からは、これまでに包丁2本のほか、犯行時に着ていたとみられるジャンパーなどが押収されています。