空き家を狙った犯罪が増えています。
その8割が窃盗だということですが、そうした犯罪の被害にあったという情報が関係者から寄せられました。

エアコンの室外機3台を盗まれたという被害の現場を取材しました。

中村正紀さん
「もう住んでないんですけれど、エアコンつけようと思ったらつかなかったっていうことで、見てみたら、こんな状態、完全に取られて、ブレーカーも飛んでたんで、たぶんばっちり切ってたんだと思います」

被害に遭ったのはテレビ山口のOB、中村さんです。

山口県宇部市にある中村さんの実家は4年前から空き家になっていました。

今月11日、中村さんの兄がこの家を訪れた際エアコンをつけても動きませんでした。

そのときは故障だと思ったそうですが4日後、再び訪れたときに家の外を見回ったところ、4台あるエアコンの室外機のうち3台がなくなっていることに気付きました。

残ったもう1台も室内機と室外機をつなげるケーブルが切られていました。

先月25日に訪れたときには、エアコンは正常に動いたということで、2週間ほどの間に盗まれたとみられます。

中村さん
「だいたい平和なところなんで、誰も来ない、まさか取られるとは思ってないですね、最近なんか金属が高く売れるって言うんで、たぶんどっかが買い取る業者がいるんだろうなっていう」

中村さんは警察に被害を届け出たということです。

空き家を狙った犯罪。

去年1年間に県内で確認された被害は64件あり、そのうち53件が窃盗です。

増加傾向にあるのが今回のようなエアコンの室外機の被害です。
県警によると5年前には2件だったものが去年は10件に増えました。

室外機の内部にある銅やアルミといった金属部分を取り出し売却する目的とみられます。

警察では、エアコン室外機に限らず、金属を狙った窃盗が増えているとして注意を呼びかけています。