地元に伝わる郷土芸能の保存に取り組んでいる愛媛と島根の高校生たちが、25日、愛媛県今治市の大三島で交流し、獅子舞や神楽を披露しました。

今治北高校大三島分校で開かれた伝統芸能共演会。

大三島分校のほか、島根県の江津高校や江津工業高校が共同で開催し、それぞれの学校で郷土芸能の保存に取り組む生徒たちが集まりました。

共演会では、大三島分校の生徒たちが獅子舞を披露した後、大三島で450年以上続く「大見神楽」について、これまでの学習の成果を発表しました。

また、島根の高校生らが、日本遺産に登録されている「石見神楽」のほか、大三島に伝わる戦国時代の鶴姫伝説をもとに特別に創作した神楽も披露。

訪れた人たちは、生徒たちの華麗な舞に魅了されている様子でした。

江津高校3年 神楽部鶴姫役 寺田皓太朗さん
「創作鶴姫神楽はどう愛らしく、また神楽らしくを意識して作った演目です。大三島分校と一緒にがんばっていって、また大きなものをひとつできたらと思う」

大三島分校3年 菅琥太郎さん
「こんなに人が集まってくれて、島根と愛媛、互いに伝統を共有できたのが良かった。もっともっと色々なところで色々な方と伝統を共有していきたい」

このほか、高校生たちによる軽食の販売ブースやゲームコーナーも設けられ、訪れた人たちは楽しみながら伝統芸能に触れていました。

大三島分校と島根県の高校は4年前から交流を続けていて、共演会の開催は3回目です。