◆合併前年に完成「若戸大橋」

合併当時を知る市民に印象に残った市の出来事を聞いたところ、戸畑区や若松区の人は北九州市が誕生する前年に完成した「若戸大橋の開通」を挙げました。

今年、国の重要文化財に指定された「若戸大橋」。竣工当時、「東洋一の吊橋」と称された北九州市のシンボルは、戸畑と若松をつなぐ重要な幹線道路で、2018年には念願の無料化を実現しました。


若松区の人「自由に向こうの門司のほうやら、遊びに行けるからですね、それは感謝しています」
戸畑区の人「エレベーターで上がって歩いて、歩道があったんですよ。ちょっと怖かったね、海が見えるからね」

◆「門司」や「若松」の人からは・・・

一方で、合併についてはこんな意見も・・・

八幡東区の人「北九州自体が大きくなったから基本的には良かったなと思いましたが、若松とか門司とかだんだんさびれましたもんね、端と端はね」

合併した直後の1963年10月と今年9月の推計人口を比べると、門司区は4割ほど、若松区は3割近く減少しました。実際に、門司区や若松区で話を聞いてみると・・・

若松区の人「若松は死んでしまいましたね。小倉の方がにぎやかで食事する場所もない」
門司区の人「山城屋っていうデパートがあったんですよ、それがなくなって、門司港はだんだん落ち目になってね。今は全然落ち目やけんね」