バレーボール新リーグ「SVリーグ」初となる女子のオールスターゲームが25日、石川県かほく市のとり野菜みそ BLUECATS ARENA で行われた。この日は2400人を超えるバレーボールファンが会場に集まり選手達に声援を送った。
選手はファン投票とリーグ推薦により選出されたメンバー28人。ファン投票1位を獲得した山田二千華(24)と東京・パリ五輪出場の林琴奈(25)がキャプテンを務め、TEAM NICHIKAとTEAM KOTONAにわかれ3セットマッチを行い林率いるTEAM KOTONAが2-1(23-25、25-17、27-25)で勝利した。
『能登とともに。』をテーマに昨年起きた能登半島における地震や豪雨の復興活動の意味合いも強い今回。試合前には被災地の小学生とのバレーボール教室が行われ、選手全員による義援金の募金活動が行われた。
試合は3セット行われ、3セット目には、TEAM KOTONAの金子隆行監督や地元の中学生がコートにサプライズで入る場面も見られ、オールスターゲームならではのプレーが続出。「バレーボールを通じてファンの方に喜んで笑顔になって帰ってほしい」という選手達の思いや工夫が随所に見られた。
最後は、デュースが続く白熱した展開にファンの方の暖かいスタンディングオベーションに包まれ試合は終了。勝利したキャプテン林は「石川でたくさんの方に見てもらってバレーできたことは本当に感謝している。拍手や応援が本当にうれしかった」と試合を振り返れば、TEAM NICHIKAのキャプテン山田も「すごく温かい会場でバレーボールができて本当に良かった。元気を届けるつもりでいたけど、逆にたくさんの元気をもらえたのでこれからもバレーボールで恩返ししていきたい」と話した。

この大会で最も印象に残った選手に贈られるMIPにはコート内外を鼓舞し続けた松岡芽生 (23)が選出。MVPには1試合通じて試合に出続け、得点を重ねた地元PFU所属の川添美優(23)が選ばれた。