宮城県の塩釜市魚市場の卸売業者が不適切な取り引きを行い1か月間施設の使用停止処分を受けた問題です。魚市場の近くにある「仲卸市場」にも思わぬ影響が出ていて、関係者から戸惑いの声が聞かれました。

塩釜水産物仲卸市場です。

塩釜市魚市場から仕入れたマグロやホタテなど新鮮な魚介を一般の人も買い求めることができます。魚市場の不適切取引に関与していないにもかかわらず「思わぬ余波」が出ています。

協同組合塩釜水産物仲卸市場 大江玲司専務理事:
「仲卸市場のほうが営業停止になると誤解している人もたくさんいて問い合わせが朝から殺到している」

仲卸市場は魚市場の施設の使用停止中も通常通り営業します。仙台など他のルートから鮮魚類を確保できるということですが、懸念されるのは「マグロ」です。

協同組合塩釜水産物仲卸市場 大江玲司専務理事:
「不安の声が一番大きい。マグロに関しては、マグロを水揚げできる市場が少ないものですから、他の港にというのも難しいと思うので対応が待たれている」

周辺へのあらぬ誤解も招いた魚市場による問題。襟を正して対応してほしいと話します。

協同組合塩釜水産物仲卸市場 大江玲司専務理事:
「根幹である卸売がしっかりクリーンに行っていただくことで、塩釜の水産業の安全性、安心に繋がっていくと思うのでしっかりしてほしい」

あらためてお伝えします。塩釜水産物仲卸市場は、魚市場が使用停止となる期間も通常通り営業します。仲卸市場の大江専務は「お客さんに塩釜のマグロを味わってもらいたいので、流通が止まらないよう全力を尽くしたい」と話していました。