住宅ローンや預金金利など、私たちの生活にも影響する「短期金利」。17年ぶりの水準となる0.5%に引き上げられることになりました。
「結果が出ましたということで、予想通りの利上げ」
昼過ぎに決まった政策金利の年率0.25%から0.5%への引き上げ。ドル円相場は1円ほど円高に振れたものの、ディーリングルームは落ち着いていました。
実は市場の参加者にとって17年ぶりの水準となる今回の利上げは“想定通り”。その分、市場の関心を集めたのが日銀・植田総裁の会見です。
日本銀行 植田和男 総裁
「昨年に続き、しっかりとした賃上げを実施するといった声が多く聞かれています」
植田総裁が利上げの理由の一つに挙げたのが「賃上げ」の動き。そのうえで…
日本銀行 植田和男 総裁
「前回10月の展望レポート時点との対比で見ますと、為替円安に伴い、輸入物価が上振れていまして」
きょう発表した「展望レポート」で、日銀は物価見通しを3か月前に比べて▼今年度は0.2%分、▼来年度は0.5%分引き上げました。
利上げには物価高の背景にある歴史的水準の円安是正という狙いもあるとみられます。
そして、会見中にドル円相場は一時1ドル=154円台と朝に比べて1円50銭ほど円高に。
今後の焦点は日銀が「金利ある世界」をこの先も進んでいくかどうか。
日本銀行 植田和男 総裁
「緩和度合い調整のペースやタイミングについては、今後の経済・物価・金融情勢次第であって、予断は持っていません」
生活に大きく影響してきた物価高をうまく収めることができるのか。日銀の手腕が問われています。
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