しだれ桜の名所のひとつとして知られた福島県二本松市の「合戦場(かっせんば)のしだれ桜」は、木が弱って今後の開花が心配されていることから回復を目指して24日、作業が本格化しました。
佐々木夢夏アナウンサー
「樹齢およそ200年。町を見守り続けてきたシンボルツリーを守るための作業が行われています」
合戦場のしだれ桜は、平安時代に合戦があったとされる二本松市の旧岩代町にある桜です。滝が流れ落ちるように咲く美しい姿が桜の名所として長年、知られていましたが、3年ほど前から枝が落ちる、花が咲かないなどの異変が見られ、治療が行われています。
この費用を集めるため、地元の保存会が去年7月からクラウドファンディングや寄付の協力を呼びかけたところ、目標の500万円を大きく上回るおよそ865万円が集まりました。
24日は、桜の木を日焼けや乾燥から守るためにワラを編んで作ったコモを巻きつける作業が行われました。
合戦場のしだれ桜保存会・山崎清志会長「(合戦場のしだれ桜は)幸せを与えてくれる桜。これから3~5年かけて樹勢回復の兆しが見えるようになれば皆さんの温かい寄付に応えられるかなと」
今後は、集まった寄付と市の補助金を使って2026年度まで治療が続けられる予定で、今年度は、3月にかけて枯れた枝の伐採や土の入れ替えが行われるということです。多くの人が再びあの満開の桜を目にする日を心待ちにしています。














