建設工事が遅れているリニア中央新幹線をめぐって飯田市で22日、JR東海と地元市町村長が意見交換を行い、地元から「新たに示された工期の厳守」を求める意見などが出されました。

飯田市で開かれた意見交換会には、地元の市町村長やJR東海の担当者などが出席しました。

工期の延長が相次いでいるリニア中央新幹線をめぐっては、長野県駅について当初の計画から5年以上遅れた2031年12月に工事が完了する見通しが示されています。

地元市町村からは、リニアを軸にした街づくりを進めていくうえで、工期の厳守と開業時期の明確な発表を求める声が上がりました。

特に飯田市では、長野県駅の周辺施設について2028年度から一部の利用を始めたい考えです。

飯田市 佐藤健市長:
「再度延長ということになると信頼にひびが入る」

これに対しJR東海は、安全に工事を進めて一日も早く工事を完了したいとし、開業時期については静岡工区のトンネル工事に着手したタイミングで詳しく周知していく考えを示しました。

県内のリニア関連工事は11か所で着工済みですが、9か所で最大5年9か月の工期延長が明らかにされています。