宮城県栗原市の市立の3病院で、医師や看護師らへの残業代が一部未払いになっていたことが分かりました。手当の算出方法が誤っていたことによるもので、市は今年度の未払い分についてすでに追加支給しています。

栗原市によりますと、未払いがあったのは、栗原中央病院、若柳病院、栗駒病院の3つの市立病院です。
去年8月に宮城県大崎市の大崎市民病院でおよそ10億円以上の残業代の未払いが発覚したことを受けて病院が調査したところ、医師や看護師らの時間外勤務手当などを算出する際に一部の手当が算入されていなかったことが分かりました。
栗原市は給与規則の一部を改定したうえで、先月、職員のべ720人に対し去年4月から10月までの未払い分、合わせて1300万円余りを支払ったということです。ただ未払いは、2005年の市町村合併で栗原市が誕生した時から続いていたとみられていて、市は労働基準監督署と協議して今後の対応を判断する方針です。