サッカーの国内最高峰・J1リーグに今シーズンから参入するファジアーノ岡山は、開幕戦まで1か月を切りました。木山監督や選手らに新たな舞台にかける思いを聞きました。
失うものなく全力でやりたい 歴史を無駄にしない

(ファジアーノ岡山 木山隆之監督)
「基本的には全員でハードワークをして、攻守で全員でつながってサッカーをしていく。だれか1人の力に頼ってサッカーをしているチームじゃないと思うので、全員でまず走ること。全員でボールを奪いに行くこと」
ファジアーノ岡山の木山監督、初めて挑むJ1でも、「ファジらしさ」を貫きたいと力強く語ります。
昨年12月、仙台との昇格プレーオフ決勝を2-0で制し、クラブ創設20年目にして初のJ1昇格を決めたファジアーノ。新たな舞台への挑戦に選手たちも燃えています。

(竹内涼選手)
「初めてJ1にたどり着いて、ここでやらなかったらまたその歴史が無駄になってしまう。そこまで思いますし、みんなの思いとか、今まで支えてくれたサポートしてくれた方々の思いも背負ってJ1戦わないといけないと思うので」
昨シーズンは開幕から7試合負けなしで一時は首位に立ったファジアーノですが、中盤戦にけが人が続出、苦しい戦いを強いられました。そんな中、攻撃面で目覚ましい活躍を見せたのは、加入1年目の岩渕選手。チーム最多の13得点を上げました。

(岩渕弘人選手)
「少しずつ自分のゴールが増えるごとに、ゴール前での落ち着きが出てきて、やっぱり古巣のいわき戦のゴールの1点目は今見ても、もう一回やれって言われてもでき無いくらい。左足であんなゴールを決めたことがなかったですし、すごい大事な場面で特別なクラブとやって、自分のゴールでチームを勝たせたっていうのは、移籍してきた覚悟というのを見せられたのかなと思います」
当時JFLだったいわきFCでプロとしてのキャリアをスタートさせた岩渕選手、そこからJ3、J2へと舞台のレベルを上げてきました。
(岩渕弘人選手)
「JFLからやってたときは、J1でやるとは1ミリも思ってなかったので、対戦相手みたら今でもびっくりするような、現実かどうかと思いますけど、ピッチにたったら関係ないと思うので、そこは失うものなく全力でやりたいなという風に思います」

また開幕ゴールを決め、全38試合に出場した木村選手は2021年に甲南大学から加入。

(木村太哉選手)
「岡山に決めた理由はチームとして勤勉なチームで、まじめでハードワークするところだったり、そういうところが自分にマッチするのかなと」
ファジアーノらしい粘り強いプレーをピッチで体現してきました。
(木村太哉選手)
「スタメンだけじゃなくて途中から出ることが多かったりもしながら、その中で自分に与えられたこと、求められていることをしっかり表現できたかなとは思います。その中でも結果というところではなかなか貢献できるシーズンではなかったので、プレーオフでは点を決めたりアシストもできましたけど、そういうところをより今シーズンは突き詰めなければいけないなというふうに思います」