被爆地域の外で原爆にあい被爆者とは認められていない被爆体験者が、21日鈴木長崎市長と面会し、医療費を助成するのではなく、被爆者と認めるよう改めて訴えました。

被爆体験者訴訟の原告らは、きょう鈴木市長と面会し、被爆体験者を被爆者と認めるよう要請しました。

去年、国が始めた被爆者と同等の医療費助成は、申請に労力がかかるうえ被爆者手帳とも異なるため原告らは、要件を満たせば被爆者と認めるよう求めています。

第二次全国被爆体験者協議会・濵田武男副会長
「本当に悔しいです。もう待ったなしの状態です。差別をなくしていただきたい」

第二次全国被爆体験者協議会・岩永千代子会長
「いつかね、いつか私たちの救済についてね、絶対にやってくれるという本当に希望を持っていますね。本当に持ってます」

これに対し鈴木市長は、今月17日、石破総理と面会し被爆体験者を被爆者と認め、被爆地域の拡大や広島と同等の救済を総理に直接要請したことを明らかにしました。

鈴木長崎市長
「皆さまも被爆者として認められるような引き続き声をあげていきたいと思っております」

被爆体験者訴訟は一部原告を被爆者と認めた長崎地裁判決について、被告の県と長崎市、それに原告の双方が控訴していて、来月18日に、福岡高裁で第1回口頭弁論が開かれます。