宮城県内で作られた水産加工品の味やデザインなどを競う品評会が、石巻市で21日開かれました。最優秀賞には、気仙沼市から出品されたワカメのオリーブオイル漬けが選ばれました。
ふだんは市場に出回らないアカエイのひれを使った加工品に、サケの切り身を使ったプロテインバー。

石巻市で開かれた水産加工品の品評会には、県内49社と水産高校1校から114点が出品され、ホテルの料理長ら14人の審査員が、味や製造技術などを比べていきました。
温暖化の影響で水揚げされる魚の種類やサイズが変わるなか、南の海で獲れるはずのブリの幼魚、イナダを使った新商品も出品されました。

最優秀の「農林水産大臣賞」には、気仙沼市の水産加工会社、「ムラカミ」が作った「チーズdeわかめ」が選ばれました。

これまで廃棄していた色落ちしたワカメにチーズを加え、オリーブオイルで仕上げました。

ムラカミ 村上健太専務:
「色落ちや傷がついたワカメが温暖化で非常に増えていることで開発に取り組み始めた。生産者にも希望の光になれば」

入賞した加工品は、2月19日からJR仙台駅で開催される「水産の日まつり」で展示販売されます。