ウクライナの養蜂関係者らが、岡山県鏡野町に本社を置く山田養蜂場を視察するため来日しました。戦争で打撃を受けた養蜂産業の復興に向けた技術習得が目的です。

安全な日本でリラックスした表情をみせるのは、ウクライナからやってきた養蜂家や食品業界の代表ら3人の視察団です。今月(1月)14日に鏡野町を訪れ、山田養蜂場の工場や観光農園などを視察。菓子や化粧品といった加工商品製造のノウハウを学びました。
(ウクライナ養蜂家組合 テチアナ・バシリキブシカ組合長)
「ウクライナに、山田養蜂場のような蜂蜜を加工する工場を造りたいのです」

ウクライナの国の花、ヒマワリの畑に巣箱が並んでいます。実はウクライナは、人口の1パーセントにあたるおよそ40万人が養蜂業を営む「養蜂大国」。生産された蜂蜜は40か国以上に輸出されてきました。

一方で、取引価格が安いという課題に直面していて、収益性を上げるための対策が必要なのだといいます。
(ウクライナ養蜂家組合 テチアナ・バシリキブシカ組合長)
「蜂蜜を、食品や化粧品などに加工すれば付加価値が付き高く売れます。私たちはそのための技術を学びに来ました」