宮城県は来賓の接待などに使われていた知事公館について、民間企業に集客施設として貸し出し、活用してもらう方針を決めました。

これは、21日開かれた県議会総務企画委員会で報告されました。

宮城県 小野寺邦貢総務部長:
「知事公館としての役割を終了し、より多くの県民に利用していただくため、建物や庭園の特色をいかした集客施設等として、民間資本の導入による検討・活用を目指す」

仙台市青葉区広瀬町にある知事公館は、築100年以上の木造の建物で、県の来賓の接待のほか、結婚式や食事会の会場として県民にも利用されてきました。

しかし、老朽化による維持管理費の増加や、接待の会場が仙台市中心部のホテルなどに変わったことで、公務での使用は去年10月までの3年半で10回にとどまっています。

昨年度の維持管理費およそ700万円に対し一般貸し出し収入はおよそ200万円で、県は民間企業に貸し出し、集客施設として活用してもらうことで、維持管理費の削減を図りたい考えです。

県は、企業を公募する予定で、今年3月にも募集を始め6月に選定したうえで来年夏頃からの貸し出しを見込んでいます。