夏の参院選に向け大きな動きです。
自民党島根県連は20日、合区の「選挙区」と「特定枠」の入れ替え案を示した党本部に対し、「特定枠」の三浦靖議員で再び選挙に臨みたい方針を伝えましたが、これが受け入れられませんでした。
これを受け、三浦議員は次の参院選への立候補を取りやめる意向を示しました。
自民・現「比例特定枠」三浦靖議員
「絲原県連会長と園山幹事長には、この夏の参議院選挙においては一旦、私は身を引かせていただきたいと思いますという気持ちは伝えさせていただいた」
20日午後、BSSの取材に対し、こう答えたのは自民党の現職で比例代表「特定枠」の三浦靖参議院議員です。
自民・現「比例特定枠」三浦靖議員
「私自身が島根県内においてもまだまだ名前が浸透してない中にもあって、さらに、鳥取県での知名度を上げる、名前を浸透させるということには、時間が到底足りない、と感じている」
そのきっかけとなったのが、「選挙区」と「比例特定枠」の入れ替え案です。
前々回の参院選で自民党は「選挙区」で舞立昇治さん、比例代表「特定枠」で三浦靖さんが当選しましたが、党本部は優先的に当選できる「特定枠」での公認は原則1回とし、この夏の参院選では入れ替える案を示していました。
選挙戦の半年前での入れ替えは、厳しいなどとする自民党島根県連は20日午前、自民党本部を訪れ、現状のまま戦いたい方針を伝えましたが。
自民党島根県連 園山繁 幹事長
「党本部の方針は、比例の特定枠は1回、原則1回限りという方針は変わらない。」
党本部の方針は変わりませんでした。
自民党島根県連 園山繁 幹事長
「それを前提に持ち帰りまして、再度選対で検討させて頂くことにします」
これが、三浦議員の立候補取りやめにつながることになりました。
「選挙区」「比例特定枠」入れ替えという自民党本部の意向に揺れる「合区」の両県連。
渦中の「合区」の現職・舞立議員に直接聞いてみると。
自民党 舞立昇治 参議院議員
「議員として活動していく上では選挙の洗礼を受けるということが1番重要ではないかと思っていまして、私自身の色々な思いはあるわけでございますが」
「鳥取」「島根」が初の合区となった前々回の参院選で、選挙区で当選した舞立昇治議員です。
「選挙区」候補として選挙戦を戦いたい気持ちをにじませながら、党本部・両県連の合意に従う考えを述べました。
そして20日、自民党本部に連続での「特定枠」を拒否された島根県連。
自民党島根県連 園山繁 幹事長
Q:三浦氏が出馬しない報道もあるが?
「まだまだ外へ出てきた話ではありませんので、我々としてもコメントする立場にありません」
この言葉を最後に三浦議員との面会に向かいました。
自民・現「比例特定枠」三浦靖議員
「選挙区の立候補ということに限らず、半年前になって入れ替えろというような話自体が、そもそもかなり厳しいものだと、私は思っている」
自民党島根県連は、22日に選対委員会を開き協議した上で、24日に鳥取県連と再び協議して方針をまとめることになります。
その自民党の動きを見守るのが政権奪還を狙う立憲民主党です。
19日参院選に向け、両県連合同で会議をひらき、自民党候補の行方を見守る考えを示しました。
立憲民主党 島根県連 川井弘光 幹事長
「両県連にとって絶対に不戦敗は避けたい。何としても候補者を立てます。自民党の出した結論によって、我々の考え方も、若干見直しが必要かもしれない」
このほか、鳥取・島根合区選挙区には共産党が亀谷優子さんの擁立を発表しています。