各世代のランナーがふるさとのたすきをつなぐ全国都道府県対抗男子駅伝が、きのう(19日)広島市で行われました。岡山県は目標だった入賞はなりませんでしたが、学生トップランナーの1人、黒田朝日選手はエースらしい快走を見せました。

7区間・48キロで行われるこの駅伝。3年連続の8位以内入賞を目指す岡山は序盤、出遅れ2区の京山中・玉川彩人選手へ。

(玉川彩人選手)
「自分が追えるところに集団があったのでそこまで追いついたら良い感じに走れるなと思って」「楽しんで走ろうと」

玉川選手は区間7位の走りで12人抜き。25位に押し上げます。続く3区は、日本記録保持者ら強者ひしめくエース区間。岡山は直前のエントリー変更で青山学院大学1年の黒田然選手が任されました。

1週間前にハーフマラソンに出場した疲労もあり苦しい走りになりますが、その後の区間で少しずつ順位を上げ26位でアンカーへ。走るのは今年の箱根駅伝で青学の優勝に貢献した然選手の兄・黒田朝日選手です。

(実況音)
「おっと今顔を見合わせました」

同じ青学の主将・田中悠登選手との笑顔の並走が話題を呼びました。

(黒田朝日選手)
「笑顔でこちらを見られていたので僕の方からも笑顔で返して」「すごく楽しかったな」

朝日選手は8人抜きで区間3位の快走!岡山県としては18位と目標には届きませんでしたがエースの意地を見せました。

(5区で7人抜き 倉敷高校首藤海翔選手)
「(朝日選手)は自分のペースでやっているのが強い秘訣だなと」「もっと全国で戦えるような強い選手になりたい」

(2区で12人抜き 京山中学玉川彩人選手)
「都道府県対抗男子駅伝でしか大人の方や高校生の方と一緒にタスキを繋ぐことってないと思うのでこの経験を生かして高校でも陸上を続けていきたい」

(黒田朝日選手と然選手の妹・詩歌ちゃんも応援に)

(黒田朝日選手)
「メンバーも少々イレギュラーな部分があったのでその上ではある程度全員しっかり出し切ることができたのかなと」

(黒田然選手)
「上には上がいるなと痛感しましたしここからさらに頑張らないといけないと改めて思いました」

(兄から弟へ)「よく頑張ったんじゃないかなと」