立川志らくさん　三遊亭円楽さんを追悼「あんパンの恩返しもまだしていない」「円楽師匠とはまだまだやらなきゃいけないことがあったのに」

肺がんのため亡くなったことが発表された、三遊亭円楽さん（７２）。突然の訃報に、落語家の立川志らくさんが追悼のコメントを発表しました。

【立川志らくさん　コメント】

円楽師匠、洒落がキツすぎます。あんパンの恩返しもまだしていないし。圓生にだってまだなっていないし。落語界を統一するはずだったし。円楽師匠とはまだまだやらなきゃいけないことがあったのに。「志らくは俳句も落語も破調だな」と言われたことが忘れられません。
ちょっとまだ心の整理がつかないです。

【　「あんパンの恩返し」について　】

落語を語ってこその落語家だと思っていた、志らくさんにとって、落語=笑点というイメージが嫌で、志らくさんは、ずっと笑点の批判をしていました。
笑点への批判もつづった本（全身落語家読本）を出してしばらく経った時、笑点のメンバーと志らくさんが、たまたま新幹線が一緒になったことがあり、笑点メンバーが誰も口をきいてくれない中、唯一、円楽さんが「俺今日、おいしいあんパン買ってきたんだ」とみんなに配り始め、「志らく、お前も食うかい？」と、志らくさんにもあんパンをあげたということです。
その時、志らくさんは涙が出るほど喜び、「なんて心の広い人なんだろう」、心の中で「笑点の悪口言ってすみません」と、感じていたということです。

円楽さんに対し、ずっとその感謝の気持ちを持っていた志らくさん。
2022年5月、脳梗塞のためにリハビリ中だった三遊亭円楽師匠のためならばと、円楽さんの代演として笑点への出演を決めたということです。

【担当：芸能情報ステーション】